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ひとり佇んでゐる私の前を ひとりの通行人が駆け抜けてゆきます また ひとりの通行人が駆け抜けてゆきます また ひとりの通行人が駆け抜けてゆきます ・・・・・・
嗚呼 忙しない通行人の流れよ 道端に咲く小さな花の私など 誰も見向きは致しませぬ
嗚呼 矢のごとき通行人の足取りよ 中秋の月なる私は アンテナの先っぽ高く白い涙を流しています
一羽の通行人が空を渡ってゆく 私にはただ眺めてゐることしかできませぬ
逃れられぬ地上の道には 海と私とを隔てる大通りがあって そこを通行人が弾丸のごとく駆け抜けてゆくのですから
母を抱く海よ 海を抱く母よ
私の心の海を母を 遠ざけるかのように 人生高速道路が 私の前に立ちはだかっております |
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