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私はオアシスを見る わずか一歩前にオアシスを見る 手を延ばせば その水を酌めそうだ
しかし オアシスは私を映す 鬼のごとく醜い私を映す
私はまだ酌んではいけないのだろうか 幸せの泉の水を酌んではいけないのだろうか
すべて砂漠の世の中に やっと見つけた泉の水を 私は酌んではいけないのだ
私がこの手を泉に差し入れた瞬間に それは私の血に濁ってしまうだろう
私が水を酌まぬのが 泉のため 泉に咲く花のため 泉に集う鳥のため
泉に手を差し入れむよりは 喜んで命を終えましょう 泉を訪ねる旅人の そして泉の幸せのため
それでも抗ひ難き欲望が 私の心を蝕んでゆくのです |
Copyright © 2008 Itaru Yamamoto all right reserved.
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