「鏡よ、鏡、私の心を映しておくれ

 ほら、美しいでしょう。」

 

映し出される影の

何と陰惨でどす黒いこと

 

「お前は何も分かっちゃいない。

 そのグラスを磨いて、泉の水を一杯酌みなさい。そして、それをゆっくりと飲みなさい。」

 

私の手に現れた一杯のグラス

黒い光を放っている

 

一枚の布を取り出して

それをごしごしと擦る

 

黄色い光を放つグラス

 

「お前の心は、私の水を酌むに足りるか。」

 

黄色く光るグラスをそっと泉に差し入れる

 

黒いグラスの底から 水が滴り出る

 

「まだまだ磨かねば。

 ほら、はじめからやり直し。」

 

私にはグラスを叩き割ってしまうこともできるでしょう

 

じっと じっと

私はグラスを眺めております




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